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2024年8月30日3つの障壁!スターバックスとマクドナルドに学ぶ克服方法

事業継続の三つの落とし穴

魔の川

「魔の川」は、研究開発から製品やサービスの実用化までのギャップを指します。新しいアイデアや技術が存在しても、それを市場に出すための製品やサービスに具体化する段階で、つまり、アイデアを事業という形にする段階で、多くの企業が困難に直面します。技術的な課題や資金不足、製品化までのプロセスにおける不確実性が「魔の川」を渡る際の大きな障害です。この魔の川を渡れずに事業化できずに終わることが多々あります。

死の谷

「死の谷」は、魔の川をクリアして、商品やサービスの事業化に成功した後にやってきます。例えば、市場や顧客から評価されず期待した売上が上がらない、またそのことにより資金不足などにより事業の継続が難しい事態に陥ったりすることがあげられます。
せっかく、事業化できても、継続がむずかしく谷底に落ちてしまいます。

ダーウィンの海

「ダーウィンの海」は、死の谷をクリアし、事業の継続化が成功し、事業が成長段階に入った後に迎える競争の激しい環境を指します。この段階での失敗は、同じように死の谷を越えてきた競合や新商品、サービスとの競争に負けて市場から淘汰されるリスクのことを指します。ここでは、競争相手との熾烈な競争や市場変動に対応し、進化を続けることが求められます。

サービス業における「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」

魔の川

サービス業では、「魔の川」は新しいサービスのコンセプトから実際のサービス提供までのギャップを指します。例えば、新しい顧客体験を提供するためのアイデアがあっても、具体的なサービスとして実現するためには、スタッフのトレーニングやプロセスの整備が必要です。この段階で労務管理の設計と導入が重要となり、スタッフが新しいサービスに適応できるようサポートすることが必要です。労務管理の具体的事項としては、適切な教育プログラムの提供、役割分担の明確化、チームビルディングの促進などが挙げられます。

死の谷

「死の谷」においては、サービス業では市場投入後に顧客からの評価が得られず、期待された売上が上がらないリスクが高まります。この段階では、サービス品質の維持と向上が不可欠です。労務管理の観点からは、サービス提供の標準化、従業員のパフォーマンス評価とフィードバック、モチベーション向上策が重要です。生産性向上のためには、サービスプロセスの効率化と顧客フィードバックの迅速な反映が求められます。人事考課制度の導入などを通じて、正しいパフォーマンスの発揮が求められるフェーズとなります。

ダーウィンの海

サービス業の「ダーウィンの海」では、競争が激化し、サービスの差別化と持続的な革新が求められます。この段階では、従業員の能力開発とチームの柔軟性が重要です。労務管理の具体的事項として、継続的なトレーニングとスキルアップ、柔軟な勤務形態の導入、イノベーションを促進する企業文化の醸成が挙げられます。生産性向上には、技術の導入による効率化と、従業員の創造性を活かす環境作りが必要です。この段階では、助成金を活用した設備投資、従業員教育による生産性向上やキャリアパスの構築、柔軟な労務管理制度の整備などが効果を発揮します。

実際の例

スターバックスのカスタマイズサービス

スターバックスは、「魔の川」を越えるために、カスタマイズ可能なコーヒーサービスを導入しました。これは、単なるコーヒーの提供にとどまらず、顧客一人ひとりに合わせたサービスを提供することで競争優位を確立した例です。この過程で従業員のトレーニングとサービスプロセスの整備が不可欠でした。

マクドナルドのメニュー簡素化

マクドナルドは、「死の谷」を乗り越えるために、メニューを簡素化し、サービスの効率化を図りました。メニューが多すぎることで業務が複雑化し、顧客満足度が低下していたため、この改善が必要でした。この過程で、労務管理は従業員の負担を軽減し、効率的に業務を遂行できる環境を作り出しました。

エアビーアンドビーの競争環境での進化

エアビーアンドビーは、「ダーウィンの海」を渡るために、単なる宿泊サービスから、ユニークな体験や地域とのつながりを提供するプラットフォームへと進化しました。競争が激化する中で、従業員のトレーニングと革新文化の醸成が重要な役割を果たしました。

まとめ

「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの海」という三つの障壁は、企業が創業や新商品・サービスの導入、経営革新を進める際に避けて通れない課題です。特にサービス業においては、これらのフェーズごとに労務管理の重要性が増し、生産性向上に直結します。企業は、これらの障壁を乗り越えるために、適切な戦略と労務管理を実施し、従業員の能力を最大限に引き出しながら、競争力を高めることが求められます。
事業活動は常にフェーズごとに変化を求められており、その中心に存在する労務管理もまた、その事業活動に対応するように変化と成長を求められることになります。
戦略と組織は相互浸透的に作用するものであり、車の両輪として常に見直し改善していくものであると思います。

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