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2024年11月15日103万の壁を超える!キャリアアップ助成金の活用法

現在、「103万の壁」がパートタイムや短時間勤務の労働者にとって大きな課題となっています。
配偶者控除や扶養控除を受けるために収入を抑える必要があるため、働きたくても時間や収入を増やせない状況が続いています。

そこで注目したいのが、キャリアアップ助成金の「社会保険適用時処遇改善コース」です。
この助成金は、企業が従業員の収入を増やし、社会保険加入を進める際に助成を受けられる制度で、103万の壁の解消に役立ちます。

キャリアアップ助成金の「社会保険適用時処遇改善コース」

キャリアアップ助成金の「社会保険適用時処遇改善コース」は、次のような取り組みを行う企業を支援します

手当支給メニュー

社会保険適用に伴う労働者の手取り収入の減少を防ぐため、企業が手当を支給することで、1人当たり最大50万円の助成を受けられます。
たとえば、社会保険料相当額の手当を支給し、標準報酬月額の算定から除外する仕組みが導入されています。

労働時間延長メニュー

労働時間を延長し、収入を増やす取り組みを行った場合にも助成金が支給されます。
週20時間を超える労働時間への拡大や賃金の増額により、働き手の収入向上が実現可能です。

併用メニュー

手当支給と労働時間延長を組み合わせた場合、さらに効果的な助成を受けることができます。
労働者の就業調整の必要がなくなり、企業にとっても安定した労働力確保につながります。

助成金の申請手順

1.キャリアアップ計画書の作成と提出

取組を開始する前に、計画書を作成し労働局やハローワークに提出します。

2.具体的な取り組みの実施

社会保険適用促進手当の支給や労働時間の延長を実際に行います。

3.助成金の申請

取り組みを6か月間継続した後、2か月以内に助成金を申請します。
最大5回まで申請可能で、取り組みに応じた助成金を段階的に受け取ることができます。

受給額の内訳

1. 手当支給メニュー

企業が「社会保険適用促進手当」を支給する場合に受けられる助成金です。

1年目:賃金(基本給や手当)を15%以上増額した場合、10万円×2回(1人当たり20万円)の助成金を受けられます。
2年目:同じ条件を満たす場合、10万円×2回(1人当たり20万円)の助成金が追加で支給されます。
3年目以降:賃金をさらに18%以上増額した場合、1人当たり10万円の助成金が支給されます。

2. 労働時間延長メニュー

労働時間を延長して収入を増やす取り組みを行った場合の助成金です。

4時間以上延長:1人当たり30万円(大企業の場合は22.5万円)
3時間以上~4時間未満延長:1人当たり22.5万円(大企業の場合は15万円)
2時間以上~3時間未満延長:1人当たり15万円(大企業の場合は11.25万円)
1時間以上~2時間未満延長:1人当たり7.5万円(大企業の場合は5.625万円)

3. 併用メニュー

手当支給メニューと労働時間延長メニューを組み合わせて活用することで、さらに助成金を受け取ることができます。
1人当たりの上限額は、取り組み内容に応じて最大50万円(中小企業の場合)となります。

大企業と中小企業の助成額の違い

中小企業: 上記の金額が適用されます。
大企業: 助成額は中小企業の約75%に設定されています(例: 1年目の手当支給助成金は1回当たり7.5万円、合計15万円)

柔軟な働き方と収入アップを実現しよう

「103万の壁」を解決することで、労働者は年収を気にせず働ける環境を手に入れられます。企業は人材確保がしやすくなり、職場の生産性向上も期待できます。

助成金の申請に関して詳しい情報を知りたい方は、弊社までお問い合わせください

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