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セクショナリズムは、組織内の特定の部署やチームが、全体の利益よりも自分たちの利益を優先し、他の部署に対して非協力的な態度を取ることを指します。
日本語では「縄張り意識」とも呼ばれ、この現象は組織の効率性を著しく損なう原因となります。
「人間3人集まれば派閥ができる」といいますが、セクショナリズムとは組織内の仲間割れみたいなものです。
何故そう言ったことが起こるのでしょうか?
セクショナリズムは、主に以下のようなメカニズムで発生します。
まず、部署内の仲間意識や縄張り意識が強くなると、他部署との協力が減少し、孤立が進みます。
また、人事異動が少ない場合や、成果主義・競争主義が強調されすぎる環境では、個々の部署が自分たちの成績や評価を守るために他部署を排除する動きが顕著になります。
セクショナリズムを判定するためには、部署間のコミュニケーションの頻度や協力体制の有無を確認することが有効です。
例えば、他部署に対する関心の低さや、責任の押し付け合いが目立つ場合、セクショナリズムの兆候が見られます。
では、セクショナリズムが発生した場合、どのような弊害が起こるのでしょうか?
情報がブラックボックス化し、重要な情報の共有が滞るため、業務効率が著しく低下します。また、部門間の対立が生じ、社内の摩擦が大きくなります
競争や対立が先行し、協力が不足することで、全体のパフォーマンスが低下します。心理的安全性が損なわれ、従業員のモチベーションが下がるため、結果的に離職率が上昇するリスクもあります。
部署間の連携が不足することで、顧客対応やサービス提供に問題が生じ、企業の信頼が失われる可能性があります。
部署の枠を超えた人事異動やプロジェクト編成を行い、異なる部署同士の協力体制を強化します。ジョブローテーションの導入も、セクショナリズムの解消に効果的です。
部署間の対立を助長する成果主義や相対評価制度を見直し、組織全体の目標に基づく評価制度を導入することが必要です。このことによって、従業員が協力して会社全体の利益に貢献する意識が高まります。
社内SNSや定期的な交流会を設け、部署間の情報共有や連携を促進します。孤立した組織文化を改善し、従業員同士の信頼関係を構築することが可能です。
セクショナリズムは企業を蝕む病と同じで、生産性を大きく落とす要因となります。
早期に手当をして改善しないと手遅れになることもあります。
目線が顧客から内部の組織に向いてしまっている組織の生産性はかなり引くものとなりますので注意が必要です。
部署横断の協力体制や評価制度の見直し、情報共有の促進を通じて、セクショナリズムを防ぎ、組織全体の成長を支える環境を整えましょう。
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